姉が結婚した。
正確には、姉が結婚式を挙げました!
籍は先に入れてあったパターンです。
身内の式っていうのはとても気楽なモノで、
高砂から一番離れた隅っこのほうでごちそうを食べ、酒をしこたま飲んで、
「引き出物なんだろうなー!」
なんてコトを考えていれば、その日は終わります。
「娘」にとって結婚式というのは、対外的な要素は隅っこに置いておいて、
「両親への感謝の言葉を述べること」がメインテーマだと勝手に思っています。
泣けるお手紙を読むやーつ」みたいなやつです。
「お父さん、お母さんありがとうのやーつ」です。
それを見届けるために、僕は参列しているんだなとさえ思います。
姉は言います。
私が思春期で荒れたときも、ただただ見守ってくれていましたね。
父の存在はいつも家族の傍にありました。
どんな我が儘も受け入れて、応援してくれましたね。
「後悔をしてほしくない。だから結婚式はやってほしい」
そんなことを突然言い出して、驚きました。
でも今こうしてこの日を迎えられたこと、感謝します。
そもそも涙腺ゆるゆるの僕はボロボロ泣きまして、
母親もボロボロ泣いてまして、父親も目が潤んでました。
姉ちゃんのくせに、ちゃんとした流れで、ちゃんとした言葉で、
しっかりと手紙を綴っていたのが意外でした。
いい女になったね、姉ちゃん。
よかったね、姉ちゃん。どうぞお幸せに。
我が兄弟は漏れなく、母親の多くの愛に、
そして父親の寛大な背中に育てられました。
そして幸いなコトに三兄弟がみな巣立つことができました。
これからは、自分たちが"それら"をしていく番だね。
親孝行も、たくさんしていかないとね。
いい式でした。
とりあえず結婚式には、櫻井さんがカバーしている「糸」を流しておけばいい。俺が泣く。